税理士がオススメする!フリーランス確定申告の本9選

こんにちは!
サラリーマン税理士のりゅうです。

年が明けると、フリーランスの方には重要なイベントが待っています。

そう、
確定申告
です。

今回は、確定申告のオススメ書籍の9冊をご紹介したいと思います。

一応、主観的な区分として、
・書き方本(確定申告書の書き方がメインの本)
・バランス本(経理や税務、確定申告書の書き方が記載されている本)
・テクニック本(経理や税務、節税のテクニックが記載されている本)
・ライト本(税務会計の基礎の基礎が記載されている本)
・領収書(経費)本(経費に関する本)
・おまけ(持ってないけど分かりやすそうな本)
の5つに区分してご紹介します。

書き方本

①図解・表解 確定申告書の記載チェックポイント(中央経済社)

この本は、簡単すぎず、それなりに情報量がある本です。
初心者の方だと少し取っ付きにくいかもしれませんが、比較的わかり易く書かれており、つまづきやすい部分はQ&Aになっています。
主観ですが、確定申告書の書き方の本としてはとてもバランスがよく、情報量もそれなりに多く、マニアックな論点についてはバサッと省いてあります。
私も毎年購入しており、年に1回しかない業務の知識の再確認+アップデートを行っています。
したがって、税理士事務所の職員さんにもオススメの1冊です。
【ポイント】
・確定申告(所得税)に特化
・情報量多め
・重要な情報は網羅、マニアック論点はカット
・書き方は若干崩してある
・税理士事務所職員にもオススメ

バランス本

②フリーランス&個人事業主のための確定申告(技術評論社)

この本は、フリーランスの税金や節税、確定申告が一通り分かる本です。
仕訳の基礎、経費の考え方、確定申告の方法がバランスよく記載されており、基礎知識を身に付けるのに最適な1冊です。
さらに、法人化の話や、巻末には勘定科目の早見表が記載されており、充実した内容となっています。
【ポイント】
・経理から申告まで一通り網羅
・法人化の話もアリ
・巻末資料が使いやすい

③知識ゼロでも自分でできる!個人事業の経理と節税(ナツメ社)

この本は、一通りのことが分かる本ですが、フリーランスの経理に関する内容が厚めの本です。
開業から日々の経理のやり方、1年間の税務スケジュール、従業員の雇用など、とても分かり易く書いてあります。
節税や税務調査、税理士の選び方なども載っており、大変参考になります。
また、オールカラーで視覚的にも見やすく、大事な部分には黄色マーカーが引かれているため、各項目の重要ポイントがすぐ分かります。
巻末には、
・勘定科目一覧表
・よく使われる仕訳の一覧表
・勘定科目早見表
・索引
が載っており、非常に使いやすい1冊となっています。
新しく開業されるフリーランスのお客様には、よくオススメしています。
【ポイント】
・設立から申告まで一通り網羅
・経理関係の情報が多い
・従業員の雇用(社会保険など)の情報アリ
・税務調査などオマケ情報アリ
・オールカラーでポイントが分かりやすい
・巻末資料が使いやすい

テクニック本

④ぶっちゃけ税理士が教える確定申告のいちばん得するスゴ技(宝島社)

この本は、確定申告の技に特化した本です。

確定申告の意義から、得する確定申告の方法、得する経費の計上方法など、確定申告に関する技が満載の本となっています。

特に、節税の話や、どんなものが経費になるのか、支出のうちどのくらいが経費になるのか、フリーランスの方が知りたい情報が載っています。

また、節税のための書類管理方法や、個人法人のソントクなど、役に立つサブ情報もアリです。

意外と便利なのが、章ごとに内容が箇条書きでまとまった「確定申告の基本POINT整理」です。
定期的にその部分に目を通すと、忘れ止め・知識定着につながります。

【ポイント】
・確定申告の技に特化
・節税につながる経費計上方法
・役に立つサブ情報アリ
・役に立つ章ごとのまとめ情報

⑤確定申告でお金を残す!元国税調査官のウラ技(技術評論社)

この本は、業界では有名な元国税の大村大次郎先生の本です。
これも、確定申告の技に特化した本です。
個人的には好きな本で、2年に一度ほど買い替えています。
大抵の本が「青色申告じゃなきゃダメだ!」と言っているところ、この本は「青が絶対とは限らない!」という独特の目線からの記載があったり、けっこう攻めた書きっぷりが特徴です。
ただし、少し攻めすぎな部分があると個人的には感じますので、1冊目としてはオススメしません(汗)
他の本でしっかり勉強した後に、参考書そして読むととても役に立ちます。
巻末には確定申告書の書き方も少し載っており、ちょこちょこマンガでの記載もあったりで、読みやすいし情報量も申し分ない本だと思います。
また、毎年のように改訂されるため、最新版には新型コロナに関する情報も少し載っています。
【ポイント】
・個人的には好きな本
・確定申告の技に特化
・若干攻め気味
・節税につながる経費計上方法
・パートごとのまとめ情報
・毎年改定

ライト本

⑥フリーランスを代表して申告と節税について教わってきました(日本実業出版社)

この本は、初心者向けのフリーランス確定申告の本です。

細かい論点や難しい論点はバッサリ省いて、税金とは何か、記帳とは何か、そのような基本的な内容から始まり、事業や申告を行う上で超重要な論点に絞って書かれています。

この本の最大の特徴は、著者と税理士の会話形式で書かれているところです。

つまり、著者は税理士ではありません。

フリーのライター&イラストレーターさんだそうです。

税理士ではないため、逆にフリーランスの気持ちが分かることから、分かりやすく丁寧に説明が書かれています。

私がお客様に説明する時も、税法用語をなるべく使わず簡単にお話しすることを心掛けてはいますが、この本は分かりやすく伝えるための勉強にもなるので、改訂版が出たときすぐに購入しました。

【ポイント】
・重要な論点に絞った初心者向け
・会話形式でとても分かりやすい
・著者が税理士ではないため噛み砕いて書いてある
・個人的にはとてもオススメ

⑦何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!(サンクチュアリ出版)

この本は、YouTuberとしても有名な大河内薫先生の本です。

これも完全初心者向けに書かれた本で、難しい内容はバッサリ省いて、重要な論点だけとても分かりやすく書かれています。

この本の特徴は、ベースは漫画で描かれており、重要な論点については「大河内先生のやさしい税金講座」として2~6ページほどの文章で分かりやすくまとまっています。

国税庁ホームページからの確定申告書の作成方法や、ちょっとした節税方法なども載っており、フリーランスの方にとって必要な情報が多々書かれています。

【ポイント】
・著者は有名YouTuber
・重要な論点に絞った初心者向け
・ベースは漫画で描かれている
・重要な部分は文章で分かりやすくまとまっている

領収書(経費)本

⑧ズバリ回答!どんな領収書でも経費で落とす方法(宝島社)

この本は、「テクニック本」でもご紹介した大村先生の本です。

内容としては、フリーランスと法人に関する、節税のための領収書(経費)に特化した本となっています。

Q&A方式になっており、そのQの対象がフリーランスの論点なのか、法人の論点なのか、共通の論点なのか、しっかりと分かるようになっています。

一通り目を通すと、
・領収書やレシートの役割はこういうことだったのか!
・こんなものも経費になるのか!
・こんな方法で経費にできたのか!
などということが分かります。

基本的な内容を勉強した後に読むにはうってつけの本だと思います。

【ポイント】
・領収書(経費)に特化した本
・Q&A方式でわかりやすい
・節税に役立つ

⑨こんなモノまで!領収書をストンと経費で落とす抜け道(宝島社)

この本は、「⑧ズバリ回答!どんな領収書でも経費で落とす方法」の続編です。

今回は具体例を交えてより実践的になっており、グレードアップされています。

「⑧ズバリ回答!どんな領収書でも経費で落とす方法」の後に読むと、より効果があると思います。

【ポイント】
・領収書(経費)に特化した本
・Q&A方式でわかりやすい
・節税に役立つ
・前作を読むとより効果的

おまけ

フリーランス1年目の経理(WAVE出版)

読んだことは無いのですが、アマゾンで評価が高く、興味のある本です。

どうやら、フリーランスが行うべき経理や申告の1年間の流れがやさしく書かれているようです。

「フリーランス1年目」と記載があることから、初心者向けの本だと思われます。

どのような構成になっているか分かりませんが、気になる方は書店で手に取ってみてはいかがでしょうか。

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