税理士試験予備校について~大原vsTAC~

こんにちは!
サラリーマン税理士のりゅうです。

今回は、税理士受験の予備校についての話です。

税理士試験を独学で突破することはなかなか難しく(というか無理)、ほとんどの方が予備校に通います。

そこで、まず問題となるのが「予備校選び」です。

これは永遠のテーマであり、税理士受験を始めようとする方が一番最初にぶち当たる壁だと思います。

だいたいの方が2トップの「大原」と「TAC」で迷うと思いますが、正直なところこの2校であればどちらでも良いです。

とはいえ、それだと何も解決できないと思いますので、私が思う選択方法をお話しします。

結論

大原TACで、家から近いほうを選びましょう。

なぜ大原かTACで家から近いほうなのか?

実績のある予備校を選択するべき

大原とTACで、官報合格者のどれくらいを占めてるか知ってますか??

なんと、約9割です。

近くにLECしかない等の理由がない限り、大原とTAC以外を選択する理由が正直ありません。

やはり、いままでたくさんの合格者を輩出してきたこの2校ですから、テキストやノウハウは圧倒的だと考えられます。

通いやすい予備校を選択するべき

大手の予備校は、空き教室を自習室として開放していることが多いです。

税理士試験の勉強は、復習が命です。

講師がよく「次の授業までに今回の範囲の問題集を3回やってください」と言いますが、これは結構マジです。

授業が進んでくると、プラス過去の復習もやらなければなりません。

そうなると、勉強場所は誘惑の多い家ではなく、外のどこかでとなります。

しかし、図書館では電卓を打てないし、カフェで長時間の勉強は厳しいです。

そこで受験生がよく活用するのが予備校の自習室です。

自習室であれば、基本的に電卓は打ち放題ですし、貸ロッカーなんかもあって、勉強するには最適な環境です。

これらを考えると、予備校は絶対に近いほうが良いです。

最寄り駅に大原とTACの両方があるときは

この状況が一番悩みます。

この場合、私であれば下記の条件で決めます。

・教室講義の科目数が多い予備校
・自習室の教室開放数が多い予備校、広い予備校
・理論サブノートと理論マスターで直感的に見やすい予備校
・知り合いがどちらかに通っている場合はその逆の予備校

教室講義の科目数が多い予備校

映像通学(予備校の視聴ブースで好きなときに講義を受ける方法)や映像通信(自宅でインターネット又は映像媒体にて好きなときに講義を受ける方法)のほうが効率的に勉強を進められると思うかもしれませんが、おそらく合格者の中で一番多いのは教室通学(2回目以降映像を含む)だと思います。

やはり教室通学のほうが緊張感を持って臨めますし、授業毎にあるミニテストもしっかり解くと思います。

他にメリットとしては、授業後にすぐ不明点を聞くことができますし、受験仲間もできるかもしれません。

強い心を持っている方には関係ないかもしれませんが、
普通の方は、映像通学や映像通信だと理論をしっかり覚えなかったり、そもそもミニテストを解かない(後回しにする)なんてこともあるかもしれません。

自習室の教室開放数が多い方・広い予備校

予備校によって、自習室の開放数や、教室の広さが違います。

自習室には、税理士受験の他に、会計士・簿記検定・社労士など、様々な資格試験の勉強をしている方がいます。

そして、これらの試験の1ヶ月前から、常連さん以外の方がわんさか自習室にやって来ます。

そうなると、どうなると思いますか?

自習室の数が少なかったり狭かったりすると、せっかく勉強しにきても満室で入れないことがあるかもしれません。

場合によっては、途中で空き教室が開放される校舎もあるので、気になる方はそのような仕組みがあるかどうか、事前に確認しておくことをオススメします。

理論サブノートと理論マスターで直感的に見やすい予備校

大原の理論教材→理論サブノート
TACの理論教材→理論マスター

予備校によって、
・理論の教材の大きさ
・文字の大きさ
・文字と文字の間隔
・書体
が結構違います。

近年の試験で、理論のベタ書き(条文をそのままベタッと書くこと)は少なくなってきたとはいえ、応用理論や事例理論を書くためには基礎知識が絶対的に必要です。

その基礎知識とは、ずばりベタ理論です。

大原もTACも基本的な文章構成に大きな差はありませんので、両方の理論の教材を受付で見せてもらって、直感的に覚えやすいと思ったほうの学校で受講することをオススメします。

知り合いがどちらかに通っている場合はその逆の予備校

知り合いが通っている予備校で一緒に頑張りたい!と思うかもしれませんが、知り合いがいるならなおさら逆の予備校に通ったほうがいいです。

その一番の理由は、大原の方であればTACの、TACの方であれば大原の、答練を手に入れることができる可能性があるからです。

特に5月以降の答練は、各校が試験に向けて重要な論点をメインに問題を作成します。

時間に余裕がある方限定になるかもしれませんが、合格の可能性を上げたいのであれば、絶対に他校の5月以降の答練は目を通すべきです。

ただし、自分の通う予備校の問題集や答練の復習がグルグル回っている場合に限ります。

復習が間に合ってないのに、他校の問題に手を付けたところで、何の成果にもなりません。落ちます。

ギリギリ復習が回っているという状況であれば、各校が直前期に一度だけ行う公開模試だけでも見ておくことをオススメします。

職場から近い予備校での受講は?

働いている方の場合、職場から一番近い予備校を選択するという考えもあります。

しかし、この場合でも、基本的な基準は「家から一番近い」で、その中で職場から近いところで講義を受けるオススメします。

理由は、働いている方の場合、休みの日に時間を確保して復習を行う方が大多数だからです。

したがって、仕事帰りに講義を受講できるのであれば、その復習を家から一番近い予備校で移動のストレスなく行える環境がベストです。

また、働いている方の場合、仕事前又は仕事後のカフェ勉がオススメです。

せいぜい出来ても1~3時間程度でしょうから、仕事前は職場近くのカフェ、仕事後は職場又は家の近くのカフェで勉強すると、けっこう捗ります。

もちろん、自習室に行ける方はそれでも良いのですが、多少騒音のある場所のほうが意外と集中できたりします。

ただし、総合問題を解くにはカフェはあまり適しませんので、個別問題や理論暗記をオススメします。

あとがき

ちなみに私は「大原」でした。

理由は、家から一番近かったからです。

当時勉強していた時は、割とブラックな事務所だったので、朝の時間を活用していました。

7時前には職場近くのカフェに入り、始業20分前にカフェを出る(始業15分前に事務所到着)という感じでした。

とちらの予備校を選んでも、やることは一緒です。

合格に向けて、ひたすら勉強あるのみです。

※ちなみに、試験合格後、知識を得るために受験しなかった国税科目の年内完結をTACで受講しました。
とても良かったです(笑)
でも、理論教材は大原のほうが私に合っていたので、結果として大原で正解でした。

最新情報をチェックしよう!