こんにちは!
サラリーマン税理士のりゅうです。
今回は、
・これから税理士事務所で働く方
・税理士事務所に就職してまだ日が浅い方
このような方々にぜひ読んでほしい書籍についてまとめてみました。
税金に関する本はもちろんですが、会社の一年の流れが把握できるような本が業界未経験者には絶対に必要だと思っています。
この5つで勉強しておけば、新人としての仕事はこなせるようになります。
ちなみに、簿記はある程度できるという前提ですので、まだ簿記の知識が身についていない方は、まず簿記の勉強を始めてください。
目次
税理士事務所に就職するなら読むべき本5選
できれば、番号順に勉強することをオススメします。
①小さな会社の給与計算と社会保険の事務がわかる本(成美堂出版)
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この本のとても良いところは、何月にどんなことをすべきか、年間のタイムスケジュールによる事務手続きがまとまっている点です。
例えば4月、入社手続きに始まり、社会保険や雇用保険の計算、所得税の計算といった基本的な項目がまとまっています。
基本的には給与計算や社会保険の話が中心ですが、担当を持つと必ずこの部分はお客様から質問があるところです。
あとは、6月の住民税の論点、7月の労働保険や社会保険の論点、12月の年末調整の論点など、税理士事務所の職員であれば必ず押さえておかなければならない論点が、分かり易くまとまっています。
毎年内容が更新されますので、初めて手にする方は最新版のご購入をオススメします。
ちなみに、この本は私もいまだに事務所に常備しており、何年かに一度は新しいものに買い替えています。
②一番わかる!経理の教科書(西東社)
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一般企業の経理の方向けのものですが、その経理の方からの質問を当然ですが頻繁に受けます。
つまり、会社の経理がどのような流れで業務が行われているか、把握しておく必要があります。
この本の良いところは、テーマごとに「知識」「毎日」「適宜」「毎月」「毎年」といった業務の発生頻度の目安が記載されており、一年の流れがとても分かり易くなっている点です。
例えば、給与計算は「毎月」ですし、決算準備は「毎年」といった具合です。
あとは、第1章のスケジュール例や、第9章の決算業務についての記載も読む価値アリです。
完全に初心者向けに書かれている本ですので、新人研修にもオススメの一冊です。
定期的にアップデートされている本なので、最新版のご購入をオススメします。
③図解 超入門シリーズ(税務経理協会)
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一般的に税理士事務所でよく使う税目トップ3は、「法人税」「消費税」「所得税」です。
ただし、これらの税法はとても難解で、税理士試験でもボリュームは多い部類の税目です。
なので、まずはとっつきやすく、流れが理解できる本で勉強すべきです。
「超入門」と書いてあるだけあって、こちらも初心者に分かり易い内容となっているので、新人研修にもオススメの一冊です。
④対話式 法人税申告書作成ゼミナール(清文社)
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この本の良いところは、対話式になっていて、新米職員の疑問点に税理士が答えていくといった内容になっています。
また、この本は読むだけではなく、実際に申告書作成の流れについて手を動かして勉強していくので、理解が深まります。
最近は税務ソフトで申告書を作成しますが、手を動かして申告書を作成することによって別表の繋がりを確認することができるので、法人税法未学習の中堅職員にもオススメの一冊です。
毎年内容が更新されますので、初めて手にする方は最新版のご購入をオススメします。
ちなみに私は、平成22年度版で初めてお世話になりました。
⑤今までで一番やさしい法人税申告書のしくみとポイントがわかる本(日本実業出版社)
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最後も、法人税申告書作成の本です。
この本も初心者向けですが、個人的には『④対話式 法人税申告書作成ゼミナール(清文社)』の復習教材として利用してもらいたいです。
一度勉強しておくとこの本に書かれている別表の流れもスッと頭に入りますし(もちろん、分かり易く書かれています)、予定納税があった場合の別表の動きや、予定納税による還付がある場合の仮払経理の使い方などの記載もあるため、一歩踏み込んだ内容を学ぶことができます。
この本は2010年が初版で、定期的に内容がアップデートされています。
先日書店で確認したら2019年(第18刷)のものが確認できましたので、最新版のご購入をオススメします。
ちなみに、私の手元にあるものは、交際費は600万円ですし、地方法人税も出来る前のものです・・・(汗)
〔番外編〕会計事務所の仕事がわかる本(日本実業出版社)
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古い本ですが、税理士事務所の業務の流れが分かる本です。
税制が古いのと、最近のAI系の話が出てきませんが、税理士事務所の仕事を知りたい方にはもってこいの本です。
あとがき
いかがだったでしょうか。
今回ご紹介した本は、実際に私が読んだことのある本だけなので、もしかしたらもっと分かり易い本があるかもしれません。
ただ、私も今まで何冊もの実務書を読んできましたので、今回の本は自信を持ってご紹介できます。
税理士事務所に限ったことではないと思いますが、士業の事務所で働く場合は日々勉強をしていかなければなりません。
特に税法は毎年改正があり、それを追っていくだけでも大変です。
それでも重要な情報は確実に押さえて、お客様に情報提供していくことが我々の使命だと思っています。